大阪のスタジオは2畳ほどのスペース。機材を置いた机を挟み、奥がゲストの席で出入り口に近い方にMCが座ることになっている。
本来なら、第64回のMCは西谷さんだったが、南スーダンの取材から戻って来たばかり。せっかくだから、西谷さんに最新の南スーダン情勢をたっぷり話してもらおうと、急きょ、私がMCを担当することに。
本番前、西谷さんに「ゲスト席のすわり心地はどう?」と尋ねると、「MC席から時計が見えるやろ、あれを気にせんでええから楽やわ」
そう、大谷ディレクターから「このコーナーは15分で」とか、「あと2分でまとめて」などの指示を受けるたび、ゲストの話を聞きながら時計の秒針を横目でちらりちらり。緊張感をもたらす「悪魔の時計」なのだ。
さて、西谷さんとは20年来の飲み友達。打ち合わせもほとんどなく、ぶっつけ本番。
「昨年7月に内戦があり、首都ジュバでは大量虐殺が起きた。その実態を国際社会に見せるわけにはいかない。しかし、人々は飢えているので援助は必要。だから国連や赤十字などの人道支援者にしかビザが出ない」
「で、どうやって入ったの?」
「イラクの子どもを救う会の代表ということで」
「取材、大変やったやろ」
「撮影はすべて隠し撮り。スマホを耳に当てて電話しているふりをしながら、兵士の目を盗んで街の様子などを撮影したのだけど、見つかったら刑務所行きやからね」
まさに、命がけの取材を敢行した西谷さんが現地で見たものは…。ぜひ、お聞きください。(矢野宏)