今回、台湾に取材にいってきたのは、昨年、就任した祭英文総統が電気事業法を改正。2025年までに原発ゼロとすることを閣議決定。
太陽光、風力など自然エネルギーを活用した、再生可能エネルギーの比率を20%にまでアップする方針を打ち出したからです。

話を聞いたのは、立法委員の陳曼麗さんは、まさに台湾のおばんちゃんの代表のような方。ずっと「原発アカン」と活動してきたそうです。
「台湾は小さく、ひとたび原発が事故を起こすと、全滅しかねない。
原発ゼロ、やればできる」

陳曼麗さん

次に、若者の代表ということで、2014年立法院を学生たちが占拠したひまわり学生運動の中核でもあった、黄国昌さんにうかがいました。
「福島の事故で台湾の人も目覚めた」

黄国昌さん

最後に、台北市から車で40分、原発が立地する金山の北海岸反核行動聯盟 執行長 郭慶霖さんを訪ねました。
郭さんの事務所から原発まで、たった2kmほど。さっそく案内してもらうと原発からたった100mくらいのことろまでいけてします。
「原発ゼロ、これまで運動した甲斐があった。けど、使用済み核燃料など核のゴミがどうなるのか? それを考えるとまだ安心はしていられない」

郭慶霖さん
郭さんとインタビューした場所1
郭さんとインタビューした場所2
原発施設

取材すると、台湾でも原発関連の事故が公表されなかったり、自然環境への影響があっても、隠ぺいされることが多いそうです。まったく日本と同じです。
一方、日本と比較すると原子力ムラの規模はずっと小さく、立地町、金山でもほとんど原発関連の仕事はないそうです。
そこも、原発ゼロが実現できた理由かもしれません。
結局は原子力ムラなのかと痛感。
そこを解決すれば、日本でも原発ゼロは可能ではないのかと痛感しました。

今回の取材では、通訳、コーディネイトで台湾で活動されているジャーナリストの本田義彦さん、大学で教鞭をとられている、清水裕美子さん、台湾のメディアで執筆活動されている名切千絵さんそして、日本でも数々の原発関連の著作がある鈴木真奈美さんにご協力をいただきました。感謝です。