参議院選挙の結果は、メディアの予想通り「自民党勝利」「改憲勢力3分の2」ということになりました。今回のゲストは経済博士で、神戸大学名誉教授の二宮厚美さん。テーマは「これからどうなる日本経済」。
番組収録は7月7日。つまり参議院選挙の結果が出ていない中での、対談でした。しかし今後、与党が勝っても負けても「アベノミクスの今後」が問われていくと考えていましたので

①そもそもアベノミクスとはなんだったのか? 
②このまま安倍首相が「アベノミクスのエンジンをふかす」と日本はどうなるのか? 
③では、アベノミクス以外に日本経済を再生させる道はあるのか?
という観点で、話を伺いました。

 二宮先生は、アベノミクスは「アベコベミクス」だとおっしゃいました。
 第1の矢である日本銀行の金融緩和は、お金の量を増やしたものの、通貨が銀行に溜まって眠っているだけで、庶民生活に回ってこず、これで景気が良くなったわけではありません。景気回復の実感など湧き上がるどころか、引き続き厳しい生活実態が続いています。つまり「第1の矢は、的に届かず、途中で落ちた」状態です。
 第2の矢「公共投資による景気回復」は、古くは田中角栄型の「税金投入で民間企業を活性化させる」ということなのですが、これは一定の効果がありました。しかし無駄なハコモノへの投資は、それほど景気を刺激しませんでした。むしろ社会保障や自然エネルギーなどに投資すべきでした。そうすれば介護福祉士や保育士などの雇用も生まれるし、自然エネルギーで村おこしも可能だったのです。つまり「第2の矢は的には当たったものの、中心ではなく、限りなく「ハズレに近い」所に当たった」のです。

 第3の矢は「成長戦略」です。これは安倍首相が自ら主張しているように「日本を企業が一番活動しやすい国にする」ことが目標ですから、今まで以上に「首切り合理化ができる国」「残業手当を払わなくてもいい国」「法人税を下げて円安で輸出産業を栄えさせる国」にすることです。これは逆に言えば「日本は世界で最も労働者に冷たい国」にすることですから、この3本目の矢は「的にあたるどころか、ブーメランのように国民の方に向かってきて、私たちが血を流矢」なのです。
 だから、「アベノミクスは景気を回復し、生活を良くする、という点では、アベコベミクス」なのです。
 安倍首相は国民を二重に騙したことになります。1つは、アベノミクスが国民にとって良いものだと宣伝したこと。2つ目はアベノミクスの宣伝をしながら、憲法のことを封印し、選挙に勝てば改憲を言い出していること。
 番組では「普段はわかりにくい経済問題」をわかりやすく解説していますので、ぜひ聞いてみてください。
 今中ジャーナルですが、今回は凍土壁について。フクイチでなぜあれほどの地下水が溜まるのか? 根本原因は? それは東電のケチケチ政策にあった、のです。具体的な問題と解決策も含めて、ぜひ番組をお聞きください。

 西谷流ニュースの歩き方では、「テロ事件の背景」について語っています。パリ、ベルギー、バングラと続くテロの背景には何があるのか? 米英仏露などが繰り返す空爆に正義はあるのか? テロをなくすためにはどうすべきなのか? 西谷が現地で見た感じたことを5分程度でまとめています。
 自由なラジオでは、今後も「タブーなし」&「市民目線」で、政治や経済問題をバッサリと斬っていきたいと考えています。ぜひ継続して聞いてやってくださいね。