5月19日の夜にトルコ・シリア国境取材から帰ってきました。今回の取材の模様は、次回の「西谷文和のニュースの歩き方」コーナーで報告しますね。

それで、今回のゲストは同志社大学大学院教授の岡野八代さんです。岡野さんは「安全保障関連法に反対する学者の会」のメンバーの一員として、シールズ関西やSADL、子育てママの会などと一緒に市民運動を積極的に進めておられます。
専門は現代思想史。14年7月に安部政権が集団的自衛権の行使容認を閣議決定で決めてしまったことについて、「イスから転げ落ちそうになるほど驚いた」とおっしゃいます。憲法学者のほとんどが今回の戦争法を違憲だと断じておられますが、政治学者としても「絶対に許してはいけない暴挙」と思われたそうです。
カナダに留学経験のある岡野さん。今のカナダの首相はどんな方ですか? という質問には、「ジャスティン・トルドー首相はとてもリベラルな政治家で、米国への追随をやめて『テロとの戦い。有志国連合』から離脱されました。父親のピエール・トルドーは『カナダのケネディー』と呼ばれた方で、黒人などマイノリティー差別解消に乗り出し、多様性のある社会を作り出した素晴らしい政治家でした」とのこと。へぇーカナダの首相も「2世政治家」やったんや、と思った私は、「同じ『世襲』でもアベちゃんと大違いですね。なぜこんなに違うのでしょう?」とおもわず質問。岡野さんは「トルドーには教師の経験があります。社会人として経験を積んだことも大きいのでしょうね」とのこと。
そうなのだ。「名家のぼんぼん」で育ち、苦労知らずで選挙に勝つのは当たり前、「先祖代々の遺産」で政治家になった、アベちゃんやアソーちゃんとの大きな違いは、「社会の現場を歩き、人々と寄り添ってきたかどうか」だと思いました。
「私は立法府の長であります!」。思わずのけぞってしまう首相発言。アベちゃんの、アベちゃんによる、アベちゃんのための劣化した政治を変えないとダメですね。戦争方廃止に向けた展望についても語り合いました。ぜひ聴いてみてください。