西谷文和:
今日は、今中哲二さんと電話が繋がっています。今中さん、今日もよろしくお願い致します。

今中哲二さん:
よろしく。

西谷:
今中さん、今日は『こんなにも地震が多いのに原発を再稼働していいの?』というテーマでお送りしたいと思いますが、地震多いでしょ。
この前、鳥取で起こったじゃないですか。調べてみたら、鳥取では1943年にも起こってる。

今中さん:
そうですね。はい。

西谷:
これ戦中だったので、あまり報道されてませんけどね。その5年後に福井大地震が起こってるんですよ。1948年。

今中さん:
福井でもありましたね。はい。

西谷:
これ今、もしこの公式に当てはまると、あと5年後に福井大地震がきたら、これ大変やなあと思うんですけど。

今中さん:
まあ予言になりますけど、よう分かりませんね。

西谷:
でも、15基もあるじゃないですか。福井県に。

今中さん:
福井で地震が起きたら大変ですし。

西谷:
大変でしょ?

今中さん:
ただね、原発を造り始めた頃の地震に対する考え方っていうのは、凄く甘かったですよ。今だったら、皆さん、地震は断層が揺れてすべって起きると。

西谷:
正に熊本なんかそうですね。

今中さん:
みんなそう思ってますよね?

西谷:
はい。

今中さん:
ですから、40年前、50年前は偉い先生方も断層というのは地震の後だと。それで地震が起きるのは、また別だと。

西谷:
そんなことおっしゃってたんですか?

今中さん:
ええ、そんな事を言ってました。それで、私がですから、今の職場に来た1976年頃は地震の起き方というのが議論になってました。
ですから、今問題になってる伊方原発ですけども。

西谷:
伊方というのは四国にあって、中央構造線。

今中さん:
あれは中央線構造線のその上に乗ってるんですけども、電力会社や国は「あれは断層ではない」とか。

西谷:
えっ?
断層ではないって言ってるんですか?

今中さん:
そういう話をしてました。

西谷:
いや、あれは断層でしょ?

今中さん:
はい。誰が見ても断層なんですけどね。それで、断層であっても動かないとか。
そういう事で、当時、例えば伊方原発で考えられたのは、あの太平洋で起きる大きな地震。

西谷:
南海トラフとか。

今中さん:
というか、それが一番大きな影響があると。
それで、その後、どんどんどんどんいろんな新しい知見、新しい地震のデータ等が得られてきて、どんどんどんどん厳しくなってますよ。これは間違いないです。

西谷:
この状態で動かすということは、おそらく狂気の沙汰ではないかと思うんですが、どうでしょう?
今中さんから見て。

今中さん:
動かすということは、我々が受けるリスクがどんどんどんどん大きくなると。

西谷:
でも、このリスクが大きくなりましたよって。
それで、「でも、やりましょうか」って言って、ほとんどの人思わないと思うんですけど。
なぜ、ここまで拘るんでしょうか?

今中さん:
私にも分かりませんねえ。電気そのものは足りてますし、余ってる状態ですよね。
じゃあ、原発に経済性があるかと言うと、これもかなり疑問ですよね。

西谷:
例えば、使用済み燃料棒を冷やすだけでも、何十年ってかかるんでしょ?

今中さん:
はい。もしも事故を起こしたら、福島を見たら10兆円とか20兆円とか。

西谷:
膨大に膨れ上がりましたよ。この前の。

今中さん:
お金かかりますし。

西谷:
この前の専門会議で、かつて言ってた値段の何倍にもなりましたからねえ。

今中さん:
そうですねえ。はい。

西谷:
そういう意味では、なぜ動かすのか?
今中さんでも分からないまま、動かそう動かそうとしているのが今の日本。

今中さん:
どういう力がどういう風に働いているのか。

西谷:
そうですね。
ほんとに、そういうその闇の部分で再稼働をされようとしている原発ですが、やはり、こんなに地震が多いから、即刻止めていかないといけない、廃炉にしないといけないということでしょうか?

今中さん:
はい。

西谷:
はい、よく分かりました。今中さん、今日はどうもありがとうございました。

今中さん:
いえ、こちらこそどうも。