木内みどり:
今日も元京都大学原子炉実験所の小出裕章さんと電話が繋がっています。
小出さ〜ん、今日もよろしくお願いします!

小出裕章さん:
はい。こちらこそ、よろしくお願いします。

木内:
それでですね、目の前に落合恵子さんがいらしてます。

小出さん:
はい。嬉しいです。

落合恵子さん:
はい。よろしくお願い致します。

小出さん:
はい。こちらこそ、落合さん、こんにちわ。
よろしくお願いします。

木内:
まず、ひとつ質問をさせてください。
関西電力高浜原発3号機、4号機の運転差し止めを命じた大津地裁の仮処分決定を不服として、
関電が行った執行停止の申し立てについて、6月17日同地裁は却下する決定を出しました。
まず、こちらについて小出さんご感想を。

小出さん:
私は日本の司法、裁判というものに絶望していまして、
少なくとも原子力に関する限りは、期待をかけないということをしてきたのですが、
今回の決定、また「高浜3号機、4号機を動かしてはならない」という決定を出してくださったわけで、大変ありがたく思いました。
ただ、今回の決定を出してくださったのは山本善彦裁判長で、
彼は既にご自分で仮処分の決定を出して、高浜を動かしてはならないと言ってくださった方ですので、
こういうことになるだろうなとは思っていました。

木内:
はい、ありがとうございます。
今日は、落合さんがいらっしゃるので、落合さんと小出さんについて話を繋げたいなと思っているんですけど。
と言いますのは、このラジオを聴いてらっしゃる方は、小出さんの発言をずっと聴きたくて、
ずっと聴いてた方が今も聴いていらっしゃると思うんですね。
原子力を止めたい、危ないんだということをおっしゃった小出さんを片や知りつつ、
片や落合恵子さんも事故前からずっと運動をされていて、この2人が今日一緒だっていうことは、
ちょっとやっぱり両方のファンとしては特殊な瞬間なので、私としてはその辺りをお伺いしたいと思うのですが。
まず、小出さんが41年も前から原子力は危険だとおっしゃっていて、落合さんも事故前から…事故の何年ぐらい前ですか?

落合さん:
そうですね、チェルノブイリの原発事故の後ですね。
その前のスリーマイル島の時は、秘密のプライベートのフィルムを米国の活動家から頂いていて、
それを見た瞬間にやっぱりおかしいと思い、そしてチェルノブイリ以降は特にそう思ったのですが、
これは私の中の何かが緩んでしまったか、もちろん力がなかった結果ですが、原発は止められないし、気がつけば福島にいってしまった。
そのことが私の中でとっても大きな、何と言ったらいいんでしょうね、
罪のようなもの、意識があって。
だから、今度はもう後戻りはもちろんしないっていうこと。
そして、小出さんと私は、存在はもちろん知っていました。

木内:
それは生まれた時から知っているわけではないですから。
小出裕章さんの発言とか本とか、なんかこうちょっと知るきっかけがあったと思うんですけど。

落合さん:
私が大変信頼をしている新聞の記者の人とか雑誌記者の人達、皆さんから小出さんのお名前はずいぶん前からお聞きしてたんですね。
それで、私が直接、小出さんという存在と向かい合ったのは2011年の4月、十三での講演会をされてたんですよ。
それで私は他の仕事で行っていて、小出さんの講演会があるということで入れなかったのね(笑)、それで並んだんですが。

木内:
小出さん、そのこと覚えていらっしゃいますか?

小出さん:
もちろん覚えています。

落合さん:
ありがとうございます。

小出さん:
落合さんが来てくださったんですけど、会場に入って頂けなくて、1階下の階にスクリーンで映写するというような部屋を
主催者が作ってくださって、そちらに落合さんがいてくださいました。
終わってから、私、落合さんにご挨拶できて本当にありがたいと思いました。

落合さん:
でも、私、その前から「種まきジャーナル」もちろん知ってまして、大阪の友人が録って送ってくれてたんですね。
ですから、いっぱいその時も勉強させて頂きました。

木内:
その時に名乗り合ってというか、知り合いにもなって。

落合さん:
そうです。私がやってますクレヨンハウスからも、小出さんのお話や思想、姿勢をある意味で聞き書きのような形ですが、
本を出させて頂いたこともありますしね。
ずっと、どういう風に言ったらいいのかな?
「いて下さってありがとうございます。学ばせてください」
そんな気持ちが続いてます。

木内:
小出さんにとって落合さんというのは、それまでも原子力はダメだとかいう運動をしてらした男性も女性もたくさんいたと思うんですが、
そういう女性達の中で、落合さんというのは飛び抜けた存在だったと思うんですけど。
古くから活動してらっしゃる女性を傷つけないように経由して頂くとしたら、
落合さんがどのように今までの活動をしてらした方と違ったかというのを教えてくださいませんか?

小出さん:
落合さんがですね、もちろん原子力に対しても反対してくださっている訳ですけれども。
彼女は、もともと子供達の絵本を作るという活動をずっと続けてきてくださっていた。
そしてその中から、憲法を大切にしようであるとか、沖縄の問題に関わるであるとか、非常に原則的なことをやってきた方です。
そして彼女は、それら全てが繋がっているんだと、原子力も含めてですね、繋がっているんだということをしっかりと発言してくださって、
それをときどき原発的なもの、原発的な社会という風な言葉で呼んでくださっていて、
私は、「あっ、本当にそうなんだな。ありがたいことだ」と思ってきました。

木内:
ありがとうございます。
あんまり時間がないんですけれども、今日、こうして落合さんをゲストに迎えて、
私がラジオのパーソナリティをやっていて、電話で小出さんと繋ぐ、一緒にしゃべれるなんてことが、
こんなことが起きるんだなと、やっぱり人生諦めちゃいけないなと。
嬉しい事起きますね。

落合さん:
私が昔20年ぐらい前番組を作っていて、そこに例えば青森県で「核燃まいね、核燃は嫌だよ」という活動をしている
当時は若い女性、お母さんだった人に出ていただいて、
その方と何十年ぶりに再会してみると、その方達が小出さんがおっしゃってこられたことを学んできた。
どっかでね、木内さんともそうですが、1つの意識を持って歩いていくと繋がっているっていうことをとても感じますよね。

木内:
ありがたいことです。
本当に聴いていてくださるリスナーの方も、ずっと小出さんを追いかけて、落合さんを追いかけて、
それでたまたま私がパーソナリティをしているところに、落合さんがゲストで小出さんが出るということで本当に楽しみに聴いてくださっている。
あなたも今日はラッキーですよね!
本当に嬉しい嬉しい時間でした。はい。
小出さんありがとうございました。

小出さん:
こちらこそ、ありがとうございました。今日はとても楽しかったです。

落合さん:
ありがとうございました。嬉しかったです。

木内:
今度、3人で飲みましょうね!

小出さん:
そうですね、そう願いたいです。

落合さん:
よろしくお願いします。

木内:
ありがとうございました。