木内みどり:
一般のメディア、テレビ、ラジオ、週刊誌、新聞ではなかなか取り上げられないということを
むしろ重点的に取り上げていこうというライトアップジャーナルです。
小出裕章さんや今中哲二さん、元京都大学原子炉実験所の小出さんと今中さんが
時々お話をしてくださっているんですけれども、
「市民のための自由なラジオ ライトアップ!」というのは、それをお披露目したのがちょうど今年の2016年3月11日でした。
というのは、2011年3月11日からちょうど5年経った日だったんですけれども、
こういう番組ができますというお披露目をしたんですけど、
その時に私たちパーソナリティと小出さんをお迎えして
東京の新宿でイベントをやったんですが、その時の小出裕章さんの発言どうぞお聞き下さい。

 

いまにしのりゆき:
やっぱり原子力村っていうのは、普通の研究者の方であの状況の中で、誰が見ても炉心溶融している、
メルトダウンしているのは当たり前だという話をされておられた。
けど、今以って5年経ってもまともに話する専門家は非常に少ないと言うか、ほぼいない。
やっぱり原子力村っていうのはそれがもう美徳と言うのか、当たり前と言うのか。

小出さん:
いまにしさん、原子力村と……

いまにし:
すみません。原子村と言うと最近怒らるんで、厳しいチェックが入りますんで、『原子力マフィア』。はい。

小出さん:
私は、原子力村なんていう言葉をもはや使うべきではないと。
原子力村というのは、国、電力会社、原子力産業、土建屋、零細中小企業、労働組合、マスコミ、裁判所、全部が集まった巨大な権力機構だったわけですけれども、
その巨大な権力機構が原子力を勧めてきて、福島第一原子力事故もついに引き起こしてしまいました。
ただそうなったところで、誰一人として自ら責任を取ろうとしないのです。自ら。
結局、誰も責任を取っていないし、処罰もされていないという、そういう状況があるわけです。
私はそれを見て、彼らは本当の犯罪者集団だと思うようになりまして、原子力村ではなくて原子力マフィアと呼ぶようになりました。
絶対に彼らを処罰したいと、今は思っています。

いまにし:
小出先生もやっぱりラジオフォーラムでずっとお話し頂いてる大半のタイミングは、京都大学の先生でいらっしゃった。
けれども今は立場替わられて「安部政治は許さない」という看板を持って、今立っておられるのは週に何回ですか?

木内:
月に3日、毎月3日。

小出さん:
毎月1回です。
もともと澤地久枝さんが昨年の7月18日の午後1時に自分の都合のいい場所で
「安部政治を許さない」というポスターを持って立とうという呼びかけをしてくださって、
私は普通、そういう呼びかけの賛同人にはならない。
自分が主体的、具体的、積極的に担えないような行動の賛同人には自分の名前は
決して恥ずかしいし、出さないということにしていたんですけれども、
澤地さんの呼びかけは、「自分の好きな場所で立て」ということだったので、
それなら自分はできるので「賛同になります」と言って引き受けて、
7月18日に、今私が住んでいる松本駅前で立ちました。
1回限りかと思ったら、澤地さんがその後、毎月3日、自分の好きな場所で立とうという行動を提起してくださいましたので、
それならできるということで、私は毎月3日に松本駅前で「安部政治を許さない」というポスターを持って立っています。
一人でも立つつもりですけれども、毎回たくさんの方が松本駅前に集まってくださって、ずっと立ち続けています。
これからも毎月3日松本にいる限りは松本で立ちますし、そうじゃない場所に私が行ってることも多いのですけれども。
多いというか、これまでずっと3日に立っていました。
4月3日は実は京都に行っているのですけれども、京都のどっかで私は立とうと思っています。

 

木内みどり:
この中で小出さんは原子力村じゃなくて、そんなんじゃもう甘いと、
この人たちは犯罪者だから、「原子力マフィア」という言葉を使っていらっしゃいますが、
このご本の中で矢部さんは安保村、同じ事をおっしゃってますもんねえ。

矢部:
そうですねえ。全くそうなんですね。
やっぱり原発事故が起きて、その原子力村という特に利益集団のメディアコントロールとか、その法の網の目を潜り抜けるとか、
いろんな事が明らかになったんですけれども、それをもう無茶苦茶巨大にしたものが安保村。
要するに、日米の軍事関係を中心とした今の国の形ということになります。

木内みどり:
ですよねえ。だから結局、小出さんが戦ってらっしゃるのも矢部さんが戦ってらっしゃる挑んでらっしゃることも、
私たちが戦い方が間違ってたんだって、ちょっと気が付いたりしてるんですけど、結局、敵は同じ。

矢部:
そうです。でも、原発の方でみなさんが凄く突っ込んでいろいろやられて問題点をあぶり出されたことで、
安保村の方の構造もはっきり見えてきたわけですよねえ。
ですから、非常に保管関係にあるというか、お互い良い影響を及ぼしながら解明が進んできたという風に思ってる。