今西憲之:
東日本大震災から5年経ちましたね。今年の3月11日ですね、この番組の前身でありますラジオフォーラムのファンの集い。
そして、市民のための自由なラジオ“Light Up!”のお披露目のイベントを東京新宿にありますロフトプラスワンで開催致しました。
会場には、100名を超える皆様にお越しを頂きまして、ゲストには、元京都大学原子炉実験所助教の小出裕章さんにお越しを頂きました。
そして、この番組のMCを努めております木内みどりさんですとか、西谷文和、矢野宏さんも加わって頂きまして、みんなで一杯やりながら大いに語り合いました。
続きまして、小出先生に質問です。福井県には高速増殖炉 もんじゅがあります。
「もんじゅは廃炉に出来るのか?」「ナトリウムはどうしたらいいのか?」というご質問が来ております。

小出さん:
「廃炉に出来るのか?」という技術的な問題と政治的な問題があると思います。技術的な問題で言えば、既にもんじゅは止まってるわけですし、このまま動かさないでいかせると。
ただし、動かさないでいかせたとしても、既に原子炉の中に燃料入っていますので、その燃料をどうするのか?
あと、一度動かしてしまいましたので、原子炉全体が放射能を帯びていますので、それを壊すことが出来るのかどうかという大変難しい課題は残っています。
もちろんご質問下さった「ナトリウムをどうするか?」ということも、本当にどうしたらいいのかなというぐらい大変な問題だと思います。
ただし、技術的なものは、何とかできる可能性はあると思います。問題は、政治的な方です。皆さん、もんじゅという原子炉がなぜ造られたか、なぜ今でも止めることが出来ないでいるかということなんですけれども。
日本政府の公式な説明によれば、もんじゅというのは、燃料がどんどんどんどん増えていく、増殖していく特殊な原子炉で、これが出来れば、エネルギー問題解決するかのような、そんなように言われていたわけですけれども。実は、そんなことは全くどうでもいいような話なのです。
日本政府が一番やりたかったことは、もんじゅという原子炉を動かすと、超優秀な核兵器材料が、「ブランケット」と私達が呼んでいる炉心を取り巻く領域に溜まってくるということなのです。
どうしても日本という国は優秀な核兵器を造りたい。その為には、もんじゅを何としても動かしたいとずーっと思ってきたわけですし、その思いというのは今も変わらずに残っていますので、もんじゅを廃炉にするなんていうことはあり得ない。
私達の方がよっぽど強くならない限りは、もんじゅは廃炉にはならない。これから、また動かしていくという、そういう事になってしまうと思います。

今西:
今、小出さんのお話にもありましたが、原爆の材料になり兼ねないプルトニウムを確保することが目的ではないかとも言われる原子力発電。
生命を脅かす環境汚染と共に、そんな恐ろしい原発の今後を大丈夫かという思われる市民の方々たくさんいらっしゃると思うんですね。
しかし、安倍政権はそういう中で原発を再稼働します。その原発を海外に輸出しますみたいな、今、政策をとりつつある。
どないしたらいいのかなあと思わざるを得ません。小出さんは、京都大学の原子炉実験所の助教として、長く原子力の研究に関わってこられました。
元々は原子力の平和利用に夢を抱き、東北大学に入られたのですが、1970年でしたっけ? 確か、宮城県の女川での反原発集会に参加され、原発を何とかストップしたいということで、原子力の研究を長く続けてこられました。
放射線被害を受ける住民の側に立ち、鳥取県と岡山県境にあります人形峠のウラン鉱山の汚染の調査ですとか、愛媛県の伊方原発の訴訟等にも積極的に関わってこられました。
今も全国で精力的に講演を続けておられます小出さんにですね、市民の為の自由なラジオ“Light Up!” ですね。これからも折に触れて、小出さんのお話を伺っていきたいと思います。
と申しますかですね、市民の為の自由なラジオ“Light Up!” の一番大きな使命の一つが小出さんのお話をそのまま、何の圧力もないまま皆さんにお届けすることかなと私は思っております。
以上、Light Upジャーナルでした。