2018.2.6

097

原きよの教えて小出さん! Vol.2

PERSONALITY

原きよ

GUEST

小出裕章さん(元京都大学原子炉実験所助教)

このシリーズ「原きよの教えて小出さん!」は、これまで自由なラジオのリスナーだった原きよが、ひとりの生活者として、ひとりの女性として、ひとりの母親として、そしてひとりの朗読家として、運動家でも専門家でもない視点で、わかりにくい原子力のこと、2011年3月11日からの日本のこと、戦争や平和についてなどを、やさしい言葉で教えていただこうという趣旨の番組です。

今回はその第2回となります。もちろん「小出さん」とは、3.11のずっと前から一貫して核や原子力発電に科学者の視点で意義を唱えてきた、元京都大学原子炉実験所助教の小出裕章さん。今は退官され、「仙人になりたい」とおっしゃって、信州松本に移住されて3年。アルプスの麓の小さな小屋で、薪ストーブを炊き、太陽光発電で電気を賄う生活をなさっています。そんな松本の町を訪ねてお話を伺ってきたときの模様を今回もお届けします。

まずは小出さんが学生時代、女川に半ば住み込んで地元の方々と女川原発建設反対運動をしていたときのお話から。漁協が莫大な保証金と引き換えに建設を許してしまうのを目の当たりにした小出さんの苦い思い出から、経済格差のある地域社会ばかりを狙って建設を推し進める原発政策の差別的な構造について考えました。

また小出さんが敢えて「除染」ではなく「移染」と呼ぶ作業にふれ、全国の公共事業に取り除かれた土を使うといった国の計画について、そしてこちらも小出さんが核廃棄物と呼ばず核「廃物」と呼ぶ核のゴミの行方について、どちらも安全で合理的な処理方法など何もないのだと教えてくださいました。

そして何よりもメルトダウンした福島第一原発の炉心の状態について、7年経った今でもまだはっきりとした状況がつかめないままであること、故に事故の収束など全く目途が経っていないのだと教えてくださいました。わかりにくい原子力のことですが、地球上のすべての生き物に対して、大きな大きな危険と負担を強いているものでしかないことが、今回のインタビューでもわかりました。

そして番組後半では、今回も原きよが詩を朗読します。今回ご紹介する詩集は、

『いま あなたに私の詩を読んでほしいのです』(水内喜久雄・編)

です。詩を書くことが大好きな65人が集まって季刊で詩集を発表する活動をして来たメンバーが、東日本大震災に際して被災した人々に何かできることがないかという思いで編んだ詩集です。傷ついた方々を慮る切ないまでのその詩情が口コミで広がり、これまでに1万3千部が発行されました。今回は、原きよがこの詩集から何篇かをご紹介しながら、あなたに3.11からの日々への思いを語りかけます。

※放送開始の現段階では、まだ若干ではありますが在庫があるようですので、ご興味がある方は、出版元の「たんぽぽ出版」(TEL03-5302-7870)までお問合せください。