2017.12.29

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Critical Friend ~本当の友だちなら、敢えて批判する
国連特別報告者が日本政府に送ったメッセージの
本当の意味

PERSONALITY

アーサー・ビナード

GUEST

藤田 早苗 氏(英国エセックス大学人権センターフェロー)

今回のゲストは、英国エセックス大学人権センターフェローの藤田早苗さん。当番組2回目の登場です。普段は英国にお住まいの藤田さんが帰国したと聞きつけて、詩人のアーサー・ビナードがインタビューしました・

藤田さんは、近年日本政府がつぎつぎと成立させている人権やプライバシーの権利が踏みにじられていく法律、テロ等準備罪(いわゆる共謀罪)や特定秘密保護法などをいち早く英訳し国連の人権理事会に通報することで、国際社会に日本の人権の危機を周知させ、日本国政府に対して対応を求める活動をして来られました。

共謀罪新設の折に、国連特別報告者のジョセフ・カナタチ氏が安倍首相に書簡を送ったのも、実は藤田さんの情報提供によるもの。また、特定秘密保護法にからみデビッド・ケイ氏が日本に訪れるきかっけになった通報も、藤田さんによるものでした。

藤田さんはなぜ英国から日本に警告を発し続けるのでしょうか?同じく国際的視野をもち日本をこよなく愛しかつ日本の未来を人一倍憂う詩人アーサー・ビナードがじっくりと伺います。

番組前半では、特にそういった国連からの警告をことごとく一蹴する日本政府の対応について、それに対して国連や国際社会はどう見ているのかについて伺いました。

閣議決定までして特別報告者の指摘を「個人の見解」と位置付けたり、「勘違いしているようですね」などとコメントする日本政府。フランク・ラ・ルー氏やアナンド・グローバー氏の報告を受けて、国連人権機関のトップである人権高等弁務官ナビ・ピレイ氏が、「日本政府は不都合なことを隠してしまえる懸念がある特定秘密保護法の成立を急いではいけない。」と記者会見で発言した折も、日本政府は激怒し、国連への支払金を1年間取り止めるなどして抗議したといいます。

その中で藤田さんは、カナタチさんからのメッセージから引用して、国連特別報告者は、Critical Friendだとおっしゃいます。本当の友だちだったら、友だちが危ないことになるなら全力で指摘する。日本のことを本当に心配するからこそ批判するのだという。

そんな最高の友だちがいるのだから、日本はその力を借りて、もっともっとよい社会を構築していけるはずです。世界に視野を広げ、私たち市民もよく目を見開いて考えたい課題です。

今回もたくさんの気づきをいただきました。どうぞお楽しみに。


※Light Up!ジャーナルはお休みさせていただきました。