2017.12.5

088

時代を自分事として捉えていますか?
〜過去とつながっている自分を見つめて欲しい。

PERSONALITY

木内みどり

GUEST

アーサー・ビナードさん

今日のゲストは、時折この番組のパーソナリティも務めている詩人のアーサー・ビナードさんです。「アーサーのワカルラジオ」では、毎回、魅力的なゲストが登場しますが、意外と詩人アーサー・ビナードさんご本人については、語り尽くされてはいません。そこで彼の大ファンでもある木内みどりが、今回はたっぷり1時間、アーサーさんにインタビューをしました。今朝食べて来た朝ごはんのメニューから、山中鹿助まで、実に幅広くお話いただきましたが、そこには日本を愛し、日本の言語で詩を綴る心優しき詩人の魂が見え隠れします。

昨年5月、現職の大統領としては初めて広島を訪れたオバマ大統領。そのことを日本のマスコミや国民はこぞって賛美したようですが、アーサーさんの視点は全く冷めていました。オバマ大統領のスピーチは、原爆の投下命令を下したトルーマン大統領の演説と文脈がよく似ているのだと言います。「71年前、死が空から落ち、世界が変わった。」と言ったオバマ大統領。「アメリカの航空機が広島に一発の爆弾を投下した。」と言ったトルーマン大統領。どちらも主語が国でも自分でもない、誰も責任を取らなくてもいい言葉に憤るのだと、言葉にこだわる詩人らしい視点で、アーサーさんは語ります。

アメリカに生まれながらも日本人より日本を深く知ろうと学ぶアーサーさんの目には、そんな権力の嘘やペテンを見抜く眼力もあるようです。そしてそんな人たちの扇動、PRにうまく乗せられる体質の日本人が今陥っている状態をアーサーさは、問題視します。

峠三吉の「原爆詩集」が日本文学の最高の宝だというアーサーさんが大切にする、日本人が伝えていくべき大切な思いとは何か?どうぞごゆっくりとお聴きください。

<番組で紹介した本>
知らなかったぼくらの戦争 / アーサー・ビナード (小学館)


原爆詩集 / 峠三吉 (岩波文庫)