2016.10.18

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本当のことをどこまでも書き続けたい
清武英利が語るノンフィクションの真髄

PERSONALITY

いまにしのりゆき

GUEST

清武 英利さん(ジャーナリスト・元読売巨人軍球団代表)

今回のスタジオのお客様は、秀逸なノンフィクション作品をいくつも世に送り出しているジャーナリスト、清武英利さんです。清武さんは、1975年、立命館大学経済学部から読売新聞社に入社。中部本社社会部長を経て、2002年からは東京本社勤務。編集局運動部長などを歴任。2004年には、読売巨人軍の取締役・球団代表・ゼネラルマネージャーとなられました。その後、いわゆる「清武の乱」で読売巨人軍を追われる形で退き、今はジャーナリストとしてご活躍です。

番組前半では、大金持ちをタックスヘイブンへと導くプライベートバンカーと富裕層といわれる人々の素顔を描いた著書「プライベートバンカー~カネ守りと新富裕層」(講談社)について伺います。そのノンフィクションの中に実名で登場するノルマ100億の男、杉山氏とはどんな人なのか、また彼に財産を託すシンガポール在住の日本人たちの暮らしとは?興味深い物語の中に、バブルとその後の歪んだ日本経済の闇が見えて来ます。

清武さんは自分にしか書けないテーマを追いたいと、常に社会の表舞台に立つ人より、後方に蠢く人にスポットを当てます。番組後半では、そんな清武さんのジャーナリズム論に耳を傾けます。真実を話してくれる人にどれだけ会えるのかが勝負だという清武さん。この頃のものが言いにくくなった日本社会において、それでも知り得た真実を、どこまでも書き続けようとする記者魂こそが、きっと社会を変えるのだとお考えでした。

今なお日本経済の深部に切り込むノンフィクション作品を書き続ける清武さんのお話から、私たち自由なラジオも、決してあきらめないで発信することの大切さを確認できたようで、たいへん有意義なインタビューとなりました。

■LIGHT-UPジャーナル
廃炉に向けて動き出した高速増殖炉もんじゅについて、元京都大学原子炉実験所の小出裕章さんに詳しく伺います。世界中が撤退していて日本だけが頑なにしがみついて来た高速増殖炉とは一体何なのか?もはや破綻しているにも関わらず巨額の資金を投じている原子力村の利権とは?この後に及んでも「核燃料サイクル」をあきらめない本当の理由がよくわかるインタビューです。