2016.10.11

028

シベリア、ヒロシマ、そしてこれから……。
戦争を静かに描き続けた父・四國五郎のぶれない思い

PERSONALITY

木内みどり

GUEST

四國 光さん

ゲストの四國光さんの父、画家の四國五郎さんは、貧しかった幼少期から独学で画を学びとり、天才的な才能を開花させるも戦争に召集され、終戦後はシベリア抑留。奇跡の帰国を遂げますが、共に画家の夢を抱いていた弟が広島で被爆死したことをきっかけに、戦争の惨さ、平和の尊さを語り継ぐためだけに絵を描こうと決意します。東京には行かず……、

「広島に留まって、死んだ人のために描こう。平和のメッセージを描く画家になろう」

……命をかけて靴底に忍ばせシベリアから持ち帰った紙片の画とともに。
四國五郎さんは実際、戦争を描いた作品を、自ら売ろうとはしなかったといいます。
優しく静かな視線で人間を描きとり、繊細な画と詩とで戦争の無意味を訴える四國五郎さんの作品は、亡くなった今も、広島の市民にとって大切なものとなっています。
そしてそれらは、亡き父の生前の意思に従って、一人でも多くの人々に戦争の悲劇を届けたいと奔走する四國光さんの手によって、これからもますます数多くの人々に運ばれていくのでしょう。大企業を退職したばかりの光さんの新たな挑戦が今、はじまりました。

■LIGHT-UPジャーナル「福島第一原発の労働者の白血病による労災認定について」
今回は、同じくこの番組のパーソナリティをつとめるジャーナリストのいまにしのりゆきが、元京都大学原子炉実験所の小出裕章さんが移り住んだ長野県松本市におじゃまして、直接小出さんにインタビューさせていただいた模様をお届けします。テーマは、福島第一原発の労働者の白血病による労災認定についてです。いつも犠牲になるのは、現場で過酷な労働を強いられている末端の非正規労働者なのだと、小出先生の憤りに、深くうなずける、そんな回になりました。