2016.9.6

023

主張して議論して最後に折り合う
現代ドイツ演劇が教えてくれる大切なこと

PERSONALITY

木内みどり

GUEST

原サチコさん(ハンブルク・ドイツ劇場専属女優)

今日のスタジオのお客様は、ドイツ演劇界で活躍する舞台女優の原サチコさんです。原さんはハンブルク・ドイツ劇場の専属俳優ですが、ドイツの公立劇場に所属する唯一の日本人女優です。番組では、前衛的なドイツの現代演劇についての興味深いお話が次々と飛び出しました。

鬼才、ルネ・ポレシュの作品をご一緒した縁で実現した今回の対談では、まずは木内みどりが、ルネ・ポレシュの舞台に参加する過程で感じたドイツ人気質について、そして前衛的なこれら舞台が最終的に一体何を産み出していたのかを、こだわりの人物設定やユニークな演出から考え、語り合いました。

そしてそれは、先の大戦中のナチス政権への深い反省から、ひとりひとりの考えをはっきりと主張することによって、無防備に大勢に流されないようにしようとする、そして他人の考えにもしっかりと耳を貸しとことん議論しようとする、また、自分たちの意思で世の中をしっかりと見つめていようとする、そんな戦後のドイツ人が自ずと醸成していった国民性と同期するものでありました。

翻って日本人はどうなのか? 政治への無関心、失うまで自分ごとにならない気迫な危機意識、長いものに巻かれた方が楽という安定思考の元での思考停止。

ドイツの前衛的な現代演劇界を見渡すことによって、日本人がドイツに学ぶところは大いにあると思い知らされた、ユニークなインタビューとなりました。

そして原サチコさんは、強く訴えます。日本の若者よ、一度でいいから海外に住んでみなさい! と。日本の生ぬるい快適に浸っているだけではダメなのだと。誰もが自分の国だけではない、「世界」を考えなくてはならない時代であることは確かなのですから。

■LIGHT-UPジャーナル:「原子力発電所から出る核のゴミについて」
どの国も、どんな科学者も、人類の誰もがその安全な処理技術を知り得ない、原子力発電所から出る核のゴミについて、その現状と将来の施策を、元京都大学原子炉実験所の小出裕章さんにうかかがいました。