2016.7.12

015

「国策紙芝居」を知っていますか?
人気メディアを巧みに利用して
幼い心を洗脳していった国家権力の恐怖

PERSONALITY

アーサー・ビナード(詩人)

GUEST

長野ヒデ子さん(絵本・紙芝居作家)

詩人のアーサー・ビナードが、絵本や紙芝居の出版社・童心社にあります「KAMISHIBAI HALL」におじゃまして、作家の長野ヒデ子さんにお話をうかがいました。

長野ヒデ子さんの代表作には、「せとうちたいこさん」シリーズや「おかあさんがおかあさんになった日」など数々のロングセラーがあります。アーサーは、その「おかあさんがおかあさんになった日」の英語版、“The Day I Became Your Mom"(2016年1月)の英訳を担当しました。長野さんとはそれからのおつきあいです。この絵本は、おかあさんがはじめて赤ちゃんを産む不安と期待と喜びを描いた絵本で、世に出てから約25年が経つ今でも、たくさんの人々に愛されている一冊です。

番組前半では、「おかあさんがおかあさんになった日」がどのようにして誕生したのかについて伺いました。絵本作家と詩人が自然の営みの大切さを語るうちに、「生まれる」とは一体どんな意味をもつのか、そんなことがはっきりと見えてくる時間となりました。

番組後半のテーマは、「国策紙芝居」です。子供たちが目を輝かせて見つめ耳を傾ける紙芝居は、日本が生んだすばらしい文化です。しかし、そのとても豊かな表現力、訴求力が故に、戦争中には国によって戦争の正しさを流布したり、戦意高揚の道具として利用された暗い歴史があります。国策紙芝居とはどんなものだったのか、それを巧みに利用した結果何が起こったのかについて、長野ヒデ子さんに伺いました。

そして今、テレビやインターネットといったメディア、いわば現代の電動紙芝居で、政権の中の登場人物がやろうとしていることとは一体……?

長野ヒデ子さんはお話の最後に、インタビューなどでは誰にも話したことがないこととおっしゃいながら、どうして「いのち」をテーマにした作品を書き続けるのかについて、5歳の頃の衝撃的な記憶を、ぽつりぽつりと語りはじめました……。

■LIGHT-UPジャーナル
「高レベル放射性廃棄物は、どこにどう捨てる?何十万年もおもりができる保証がどこにある!?」

今回は、大阪のスタジオから、大阪担当のパーソナリティ西谷文和が、元京都大学原子炉実験所助教の今中哲二さんにお話を伺います。九州電力玄海原発が立地する佐賀県玄海町の岸本英雄町長が、原発から出る「高レベル放射性廃棄物」(核のごみ)の最終処分場受け入れに前向きな意向を明らかにしたことにからみ、「高レベル放射性廃棄物」をどう保管していくべきか? について伺いました。